ブックタイトル2020かごしま市民のひろば12月号

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2020かごしま市民のひろば12月号

かごしまフォロワーかごフォロタレント・俳優  恵 俊彰 さん 今月は、「鹿児島市ふるさと大使」である恵俊彰さんからメッセージをいただきました。【広報課?216-1133D216-1134】学芸員オススメ!No.72市立美術館の逸品海え老び原はら喜き之の助すけ『サーカス』【市立美術館?224-3400D224-3409】編集サポーターがゆく天文館ミリオネーション【天文館ミリオネーション実行委員会事務局?216-1327】2020年(令和2年)12月号8トピックスかごしま市民のひろば 1907年に住吉町で生まれた海老原は、旧志布志中学校在学時、同級の吉井淳二とともに卒業を待たず上京し、翌年パリへ旅立ちます。パリで活動した外国人芸術家たち「エコール・ド・パリ」が全盛期の頃、世界中の画家たちと肩を並べられる存在となりました。帰国後も精力的に新しい画風を築き上げ、日本画壇に新旋風を巻き起こします。また、鹿児島でも戦後すぐ吉井とともに南日本美術展創設に関わり、鹿児島の美術界に大きな影響を与えました。 本作は、海老原の集大成といえる画業の最後を飾る作品です。1970年7月の展覧会に出品され、その2カ月後、海老原はパリで亡くなりました。舞台を駆け回り大勢の観客を魅了し続けたサーカスもいよいよ終演を迎え、躍動する馬と騎乗者、芸人たちが最後の声援に応えているかの様子は、まるで海老原の生涯を物語っているようです。没後50年 鹿児島の美術界に多大な功績を残した画家イベントを支える職人たち 18歳まで鹿児島で過ごし、高校卒業のタイミングで東京に出ました。今年56歳になるので東京で38年。鹿児島で育った倍以上の時間を東京で過ごしたことになります。鹿児島大学附属小学校、甲南中学校、甲南高校に通っていましたが、聞かれるのは「どこの高校出身ですか?」。鹿児島の人は、出身高校を確認しますよね。とにかく受験勉強の厳しい高校で、3年生の時は8時間授業もありました。それなのに大学に行ってないってどういうことなのでしょうね(笑)。 東京に出た最初の頃、「東京は怖い所。全員泥棒だと思いなさい。」という母の訳の分からない指示により、靴下にお金を入れていました。財布を盗まれたときのためです。でも、お金がなくなるまで遊んで、交番でお巡りさんに電車賃を借りたこともあります。東京は怖い街ですが、いい所もたくさんあります。とにかく人との出会いに恵まれたと思います。この人は自分のためになる、と思ったら、そう思った自分を信じました。 仕事で鹿児島に帰る機会があったら、できるだけ城山にあるホテルに泊まります。大好きなんです。何より最高なのが、ホテルの温泉から見える桜島です。鹿児島にいた18年ではほとんど意識したことがなかった桜島。一泊した次の朝、必ず温泉に入って勝手に語りかけます。人には話せないことも桜島には話せる。そのときが自分の気持ちに一番正直になれるんですよね。 今年の夏、鹿児島の友人が、見たこともないきれいな知覧の海の写真を送ってくれました。少人数で鹿児島再発見のドライブの旅に行ったみたいです。これからは冬場の温泉の時期。コロナ禍のこんな時こそ、そのような旅はどうでしょうか。遠くにいて思いますが、鹿児島は本当に良いところです。(インタビューの詳細は広報課フェイスブックなどでチェックを) 冬の風物詩として定着してきた約100万球のイルミネーションイベント「天文館ミリオネーション」。 爽やかな11月の秋晴れの下、幻想的な光の空間をつくるため、黙々と作業を進める職人たちの額にはきらきらと汗が輝いていました。 この日は、電気工事組合の職人の皆さんのほか、鹿児島工学院専門学校、鹿児島工業高校のインターンシップ生約50人の手によって、配線や電飾の設置が行われていました。 その中には、女性の電気工事士の姿も。お話を伺ってみると、この時期にはイルミネーション装飾の仕事が増えるのだそう。電飾をかたどるフレームには、電気配線を通すための鉄パイプも活用していて、本業と深い関わりがあることも教えてもらいました。お客さんが喜ぶ姿を見るとやりがいを感じられるそうで、今回はどんな笑顔に出会えるか、楽しみに作業されていました。 イベントを陰で支える職人の存在にも思いをはせながら、イルミネーションの優しい光に包まれて、最高の笑顔で特別なひとときを過ごしてみませんか。(イベント情報は14面をご覧ください)平成28年3月25日ふるさと大使委嘱式編集サポーター松下