ブックタイトル2020かごしま市民のひろば2月号

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概要

2020かごしま市民のひろば2月号

まちを保っていくために 今回の特集記事は、建物の歴史再開発によるまちの変化に気付 皆さんも、建物に注目してまそうだ、建物まち皆さんは、建物に注目してまち鹿児島県立短期大学で建築学を建物を通して見る“まちの魅力”を暮らしの中建築の魅力新しんこし越 かなえ?当時の生活を再現した 家具が並びます発掘調査で判明した当初?の建設場所(現所在地横) 文化財課坂さかうえ上 慎哉 主査尚古集成館小平田 史穂 学芸員髙見 菜奈鹿児島の建築の専門家に聞きまここがおすすめ!歴史的な建築物旧鹿児島紡績所技師館(異人館)尚古集成館鹿児島の建築の特徴は何で鹿児島の建築に求められ古くからある民家は台風をしのぐのが特徴です。また、市街地のほと失しましたが、地元の建築家が設計い鹿児島中央高校や県立博物館など戦後も地元の建築家によって設計さあります。まちの人が建築の価値に気づきえるようになればいいですね。そ解を深め、美しい景観を知り、相互に交流することが大切だと思います。そうすると、鹿児島の風土は守られ、住み続けたくなるまちが受け継がれていくのではないでしょうか。建築は全国統一基準ではなく、風が求められると思います。鹿児島にし、降灰の対策をすることなどが大■建設年 1867(慶応3)年■所在地 吉野町9685-15■料金 大人200円 小・中学生100円■問い合わせ異人館?・D247-3401■建設年1865(慶応元)年■所在地吉野町9698-1■料金(名勝仙巌園と共通)大人1000円小・中学生500円■問い合わせ尚古集成館?247-1511D248-4676異人館が伝える歴史の動き得意分野を生かした建築気候や文化の違いを感じられる建物見よう見まねで頑張って造った鹿児島紡績所で技術指導をするため英国人技師7人が生活していた異人館は、英国人が設計し、日本人が建設した和洋折衷の造りになっています。もともと磯地区に建てられていた異人館は、鶴丸城跡地へ、そして現在の場所へと2回移築されています。機械工場として使われていたこの建物は、現在、島津家の歴史・文化と集成館事業を語り継ぐ博物館・尚古集成館となっています。石造りの壁は、小野町で採掘される小野石(溶よう結けつ凝ぎょう灰かい岩がん)が使われています。鹿児島は、古くから石の加工技術が発展していたため、使い慣れた石材で建築物を建てていました。暑さ対策のベランダや湿気対策の漆しっ喰くい壁かべなど、洋風の建物でありながら日本の気候に合わせた工夫がされています。当時、日本の建物は障子を使っており、西洋でも日本と同じように座って扉を開け閉めすると勘違いされたことから、ドアノブがかなり低い位置に設置されています。また、扉の端付近に取り付けたことで、開閉時にドアノブが枠にぶつかったため、枠を削った跡が残っています。西洋の建築方法を取り入れようと見よう見まねで造られ、屋根を支える小屋組がトラス構造(三角形の組み合わせ)を基本に造られています。しかし、構造への理解が不十分だったため三角ではなく台形や丸い角になっている部分があり、当時の技師が試行錯誤していた様子が垣間見えます。歴史的建築物のおすすめポイント!手掘りの質感を触って体感!ここに注目♪interviewinterview台形の造りに角が丸くなっています日本最古の洋風木造2階建て建築物日本現存最古の洋風工場建築物知っ得情報13かごしま市