ブックタイトル2018かごしま市民のひろば8月号

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概要

2018かごしま市民のひろば8月号

3 特集かごしま市民のひろば2018年(平成30年)8月号平成4年7月、田上分遣隊に配属。南本署、中央本署などで消防隊・救助隊として勤務し、平成28年4月から中央本署高度救助隊小隊長。平成30年4月から中央本署副隊長(兼務)。平成22年4月、専門学校へ進学。平成24年5月、救急救命士資格取得。平成25年4月、吉野分遣隊に配属。救急隊として勤務し、平成30年4月から南本署救急隊隊員。市民と   ともにCクールOOL CチョイスHOICE、始めてみませんか 「Cク ールOOL Cチ ョイスHOICE」をご存じですか? 日常の暮らしのさまざまな場面で、地球温暖化防止につながる賢い(クール)選択(チョイス)を積み重ねていこうという全国的な運動です。温暖化の原因となる二酸化炭素などを減らすため、一人一人が今始められる行動を「選択」して、無理なく楽しく続けていくことが勧められています。 本市ではこれまでも、通勤・通学などに便利な自転車「かごりん」や、アサガオ、ニガウリといった花や実も楽しめる「緑のカーテン」など、親しみやすく身近な温暖化対策の取り組みを進めています。 そして、今後さらに市民の皆さんとともに充実させていこうと、私自身も「クールチョイス宣言」を行いました。 私の宣言は、家庭菜園で採れた野菜や地元の食材を食べるというものです。地産地消は、輸送で発生する二酸化炭素の減少に効果的だといわれており、また、地元産ならではの新鮮な味覚の楽しみもあります。毎日の生活の中で、自分なりに実践していこうと思っています。 市民の皆さんの「賢い選択」の広がりが大きな力となり、地球温暖化の流れを変えていけると思います。あなたにとってのクールチョイスを、ぜひ皆さんも始めてみませんか。市消防局中央消防署中央本署 高度救助隊飯いい田だ  亮りょう吾ご 小隊長 (46)市消防局南消防署南本署 救急隊 野の 村むら 浩ひろ示み 隊員 (26) 私が所属する救助隊は、いわゆるレスキュー隊で、主に火災や事故の現場での人命救助を行っています。東日本大震災の現場での救助活動 消防は、大規模な災害が起こったときには、緊急消防援助隊として都道府県ごとに隊を編成し、市町村を超えて活動します。私も、平成23年の東日本大震災と、平成28年の熊本地震のときに鹿児島県隊として出動し、行方不明者の捜索などを行いました。宮城県石巻市の現場では、道路が浸水していて、ボートで移動しながらの捜索活動でした。現地の消防隊員が案内人としてついてくれるのですが、その案内人の奥さんと子どもも行方不明だったという話を聞いたりもしました。9日ぶりに自分の家に帰って家族に迎えられたときには、日常のありがたみが身に染みて、思わず涙が出ました。24時間後に帰れる保証がない仕事 事故や災害は、いつ起こるか分かりません。その時に備えて、常に3日分の食料と着替えを準備しています。「いってきます」と家を出て、24時間後に帰って来られる保証がない仕事です。実際、東日本大震災のときも普段通りに出勤後、宮城県へ行くことが決まったため、家族に連絡する暇もありませんでした。それでも、人の命を救えたときや、「ありがとう」と言われたとき、この仕事をしていてよかったなと思います。これまでの経験を後輩へ 消防士になって26年。これまで、上司や先輩にとても恵まれてきました。先輩方に教えてもらったことや今まで自分が経験してきたことを後輩に伝えていくことが、これからの自分の役目だと思っています。謹んでお見舞い申し上げます このたびの平成30年7月豪雨により、本市でも尊い命が失われる大きな被害が発生しました。犠牲となられた方々のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。 また、全国各地で犠牲となられた方々に心からお悔やみ申し上げますとともに、被害にあわれた皆様方に謹んでお見舞い申し上げます。本市としても、最大限の復興支援を行ってまいりたいと存じます。市民の皆様におかれましても、ご協力をよろしくお願い申し上げます。Interview市民を守る最前線 私たち救急隊員は、救急車に乗って傷病者への救命処置をしながら病院へ搬送するのが主な業務です。1日当たり5?10件程度で、休む暇がない日もあります。 中学生のとき、登校中に交通事故を目撃し、救急隊員が処置する姿を目の当たりにして、人の役に立つ素晴らしい仕事だと感じ、この仕事に就きました。搬送した方と偶然の再会 通常、私たちは、搬送後に傷病者の方に会うことはないのですが、1年ほど前、いろいろな偶然が重なって再会を果たしたことがあります。30代の男性で、通報を受けて駆け付けたときには心肺停止状態。救急救命士にしかできない処置を行って、病院到着までの間に心拍を再開させることができた方でした。それから約1週間後、入院治療中でまだ会話はできない状態でしたが、対面したとき、その方も私も涙が止まりませんでした。その感動は、今も鮮明に記憶しており、救急隊員になってよかったと心から思いました。救急隊員としての誇り 日々の業務の中では、人の命を助けられる場面ばかりではなく、悲惨な現場に立ち会うこともあります。しかし、命を救うことができるこの仕事に誇りを持ち、一つ一つの経験を大切にしています。女性ということも生かしながら、より傷病者の方やご家族に寄り添って、安心・迅速に搬送できるよう活動していきたいです。熱中症に気を付けて! まだまだ暑い日が続きますので、小まめに水分補給を行うなど、熱中症には十分気を付けてくださいね。