ブックタイトル2015かごしま市民のひろば8月号

ページ
2/24

このページは 2015かごしま市民のひろば8月号 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

2015かごしま市民のひろば8月号

2015年(平成27年)8月号かごしま市民のひろば特集2光ヶ丘花野小伊敷町永吉鹿児島アリーナ中I C3州新幹線「明治日本の産業革命遺産製鉄・製鋼、造船、石炭産業」とは?幕末から明治にかけての日本の近代化は、西洋以外の地域で初めて、また極めて短期間に急速な発展を遂げたという点で世界史的な価値があります。明治日本の産業革命遺産は、そのプロセスを証明する産業遺産群で九州・山口など8県11市の23資産で構成され、本市には3つの構成資産があります。本市の構成資産岡之原町緑丘中下田三文字川上町上花棚宮之浦町きゅうしゅうせいかん225鹿児島中央駅1旧集成●反射炉跡※仙巌園内にあり反射炉は鉄を溶かして大砲の砲身を造るためのものです。現存するものは1857年に建設された2号炉で、凝灰岩で造られた炉の下部構造や基礎部の石積みが残されています。●旧鹿児島紡績所技師館(異人館)日本初の西洋式紡績所である鹿児島紡績所で技術指導に当たった7人の英国人技師の宿舎として、1867年に建てられました。日本の洋風建築のうち、現存する2階建住居としては最も初期のものであり、歴史的にも貴重な建物です。館内には、当時の家財や日用品が再現されています。◇開館時間8時30分~17時30分(年中無休)◇場所吉野町9685-15◇入館料高校生以上200円、小・中学生100円※団体割引あり◇問い合わせ247-3401てらやますみがまあと1858年、集成館事業の反射炉などの燃料として用いる白炭(火力の強い木炭)を製造するために建設した炭窯の本体です。堅固な石積みで築造された当時の姿を今も残しています。集成館に近く、また白炭に適したシイやカシが多いため、寺山に造られたといわれています。世界文化遺産ってどんなもの?世界遺産とは、ユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づく、国境を越えて人類が共有し、次の世代に受け継いでいくべき遺産のことです。そのうち、世界文化遺産には、顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡(文化的景観を含む)が認定されます。本市の構成資産は「旧集成館(反射炉跡、旧集成館機械工場、旧鹿児島紡績所技師館を含む)」、「寺山炭窯跡」、「関吉の疎水溝」の3つ。これらは日本初の西洋式工場群「集成館」に一連の生産システムがあったことを示すものです。先人たちが自力で作り上げようとした想いと培われた技術により、鹿児島が日本の近代化のさきがけとなりました。牟礼岡川上町寺山炭窯跡寺山公園220横山記念病院寺山ふれあい公園下田公園吉野東中・小吉野町209帯迫中央関吉の疎水溝16吉野町208坂元台小城山公園吉野公園竜ヶ水駅鹿児島東高10西道海水浴場仙巌園錦江湾旧集成館島津家墓地【反射炉跡、旧集成館機械工場(現・尚古集成館)、旧鹿児島紡績所技師館(異人館)】鹿児島駅上本町吉野支所入口坂元町大明丘2525薩摩吉田IC牟礼岡小祇園之洲公園【構成資産マップ】桜島桟橋鹿児島市役所鹿児島港215鹿児島新港224日豊本線10桜洲小桜島赤生原町Pバス1日1000円鶴嶺乗用車1日300円神10社仙巌園旧集成館機械工場(現・尚古集成館)滝之神磯交番前反射炉跡16異人館前仙巌園前桜島藤野町旧桜島町はんしゃろあときゅうしゅうせいかんきかいこうじょうきゅうかごしまぼうせきじょぎしかん館0(反射炉跡、2.5km旧集成館機械工場、旧鹿児島紡績所技師館を含む)~日本初の西洋式工場群~反射炉の基礎部磯海水浴場旧鹿児島紡績所技師館(異人館)P無料2寺山炭窯跡~集成館で使用する燃料を製造~3関1旧集成館雀ヶ宮磯天神菅原神社吉野町磯山公園「旧集成館」の拡大図(他の2資産は3面に拡cTRY-SHA CO.,LTD.大図掲載)(かごしま近代化産業遺産パートナーシップ会議リーフレットより)【集成館事業とそれを支えた動力・燃料(イメージ図)】1851年、薩摩藩主・島津斉彬は欧米列強に対抗するため、集成館事業を開始しました。磯地区に溶鉱炉やガラス工場、蒸気機関の研究所などの施設をつくり、それらの工場群を「集成館」と名づけたのです。日豊本線●旧集成館機械工場(現・尚古集成館)1863年の薩英戦争によって集成館は焼失しました。西洋との力の差を実感した薩摩藩は、すぐに再建に着手し、1865年に洋式機械工場を建設。ここでは、主に金属加工、艦船・蒸気機関の修理・部品加工が行われました。現存する日本の洋式工場の建物としては最も古いものです。◇開館時間8時30分~17時30分(年中無休)◇場所吉野町9698-1◇入館料高校生以上1000円(尚古集成館・仙巌園共通)、小・中学生500円※団体割引あり◇問い合わせ尚古集成館247-1511、仙巌園247-1551和亀か腹め風ばらの石いとし建築呼様ば式れるcTRY-SHA CO.,LTD.館内の様子せきよしそすいこう吉の疎水溝~集成館の動力水車に水を供給~集成館の工場で必要な動力(水力)を得るために築かれた水路の取水口跡です。ここから集成館まで約7km導水されました。吉野台地からの水は集成館背後の崖地を一気に駆け下り、水車を回して大きなエネルギーを生み出しました。【世界文化遺産推進室216・1504】島エリア)を詳しく紹介します。世界文化遺産登録そこで今月の特集は、本市の構成資産(鹿児定したのです。鋼、造船、石炭産業」の世界文化遺産登録が決決定しました!!ついに「明治日本の産業革命遺産製鉄・製グ会場に歓声が上がりました。7月5日、仙巌園のパブリックビューイン寺山炭窯跡の特徴は??ようへき窯壁とその周囲の土留めまようけつぎょうかいがんぬのでを溶結凝灰岩の切石を布づ積み(※)として構築。イチジク型の平面形状は効率的に木炭をかき出すための工夫疎水って何だろう??かんがい灌漑・給水・発電などのために、土地を切り開いてつくった水路※布積みとは…方形に整えた比較的大きな石を目が横に通るように積み上げること