ブックタイトル2015かごしま市民のひろば8月号

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概要

2015かごしま市民のひろば8月号

+13知っ得情報かごしま市民のひろば知っ得情報12(下福元町加入世帯数126世帯)調べてきました?錫山町内会地域の絆に伝統行事が私が取材しました錫山は錫の鉱山として知られた地域。おおやまづみ「錫山相撲」は、その鉱山の繁栄を願って建立された大山祇神社の奉納相撲として鉱山の発見以来行われている、この地域の伝統行事です。歴史あるここの土俵は、「筑紫(古代の九州の呼称)の三土俵」の一つにもなっているとのこと。鉱山の閉山後も地域住民に受け継がれ、現在は、地域の小・中学生や市内の高校の相撲部も参加する一大イベントとなっています。今年、358回目が11月3日に開催予定です。昭和37年には第47代横綱柏戸が訪れました町内会で工夫していることは?少しでも大きな取り組みをできるよう平成25年度に校区内の13町内会が統合しました。総世帯数が少ないこともありますが、みんなでやろうと一致団結する絆は大きな活力です。伝統を受け継ぐことに使命を感じています。地域の伝統がどうすれば子どもたちに受け継がれていくかを地域全体で知恵を出し合って考えています!取材を終えて…ひろばすずやま江戸時代から300余年にわたり続く「錫山相撲」錫山町内会右田幸治会長古来の伝統行事を受け継いでいく町内会活動が地域住民の絆づくりに大きく役立っていると感じました。地域であいさつ運動も行っており、子どもたちは、いつもきちんと立ち止まってあいさつするそうです。“礼に始まり礼に終わる”という日本の伝統文化が子どもたちの間に根付いていることを実感しました。(長濵)調ひろばべてきました町内会?あなたのまちは??Q町内会には入らないといけないのですか?A町内会は、下のQのように私たちの暮らしの身近なところで、さまざまな活動に取り組んでいます。人と人との絆の大切さが見直されている今だからこそ、地域の一人一人が知恵と力を合わせて住みよい地域づくりに取り組んでいる町内会の必要性が再認識されています。「自分たちのまちは自分たちでつくる」という意識を持って、町内会の活動に参加しましょう。Q町内会費はどんな活動に使われているのですか?Q町内会と市役所の関係は?A地域住民が日々安心して快適に暮らせるように、身近なことに使われています。本市では8月を町内会加入促進月間としています。そこで、今回、私たち「かごしま市民のひろば編集サポーター」が町内会を取材しました!A町内会は、住みよい地域づくりのために活動している住民自治組織です。本市は、町内会とともに、誰もが豊かさを実感しながら安心して生活できるまちづくりを進めています。具体的には、研修会の開催や、さまざまな活動への助成などにより、その活動を支援しています。冨吉木佐貫長濵海老原まず、町内会のことを市役所の地域振興課で聞きました!地域振興課柿元町内会って何をしているの?Q転入・転出のときはどうしたらいいのですか?Aお住まいの地域の町内会へご連絡ください。連絡先が分からないときは、地域振興課216-1214か各支所の総務課・総務市民課へ。そのほか、地域の実情に合わせた特色ある取り組みをしているところもあるんですよ!なぜ必要なの?わかりました!さっそく取材に行ってきます!私が取材しました自主的な土砂災害危険箇所点検昭和61年に土砂崩れがいたるところで起きた武地区。そういう経緯もあり、特に土砂災害への備えには注意しています。6月27日、25人の参加者が町内の土砂崩れのおそれがある場所を回り、点検と記録を実施。点検後は、危険箇所の情報を県や市に伝え、協働して防災に取り組んでいます。中でも危ない場所の近隣宅には、声掛けをし、広報チラシを配布して危険箇所の周知と情報提供依頼を呼びかけています。また、市の補助金を活用して、防火・防災のチェックリストを作成し、町内会に未加入の人も含めて町内の全世帯に配布しています。武町内会西正行会長取材を終えて…ひろばなぜ町内会で防災活動を?がけのひび割れなどを点検武町内会では、昭和59年に自主防災組織(武町防災会)を作りました。梅雨時期には、土砂災害危険箇所を点検し、秋頃には避難が困難なひとり暮らしの高齢者の避難訓練にも地域で取り組んでいます。「自分たちの地域は自分たちで守る、自分たちの地域は自分たちできれいにする」、町内会は、本来そういう発想で成り立っているのではないでしょうか。町内会は、地域の実情にあったまちづくりを自主的に行っている団体だと感じました。武町内会では、安心安全なまちづくりのために見守り活動にも力をいれているそうです。防災についても、町内会への加入促進についても日頃の地道な活動が大切だと思いました。(海老原)自分たちで守る自分たちの地域は(武一?三丁目加入世帯数1833世帯)調べてきました?武町内会防犯灯の整備私が取材しましたひとり暮らしの高齢者が定期的に集う交流会「希望の会」は、この地域の独自の取り組み。また、婦人部のレクリエーション、防災防犯訓練なども行っており、多くの住民が参加しています。昨年は市の補助金を活用してLEDの防犯灯も設置したとのこと。以前と比べ、通りが格段に明るくなり、地域住民の安心につながっています。単身世帯やマンションも多く、加入促進には苦慮することもあるそうですが、未加入の方に少しでも関心を持ってもらえるようにのぼり旗を作ってまちに設置するなどの取り組みを行っています。取材を終えて…ごみステーションの管理地域の見守り地域の消防訓練独自の取り組みでまちの魅力アップ!真砂本町社会福祉町内会土屋武美会長ひろば町内会は地域にとってどんな存在?地域運動会「希望の会」に参加してみんな笑顔に防犯灯の設置・管理や環境美化活動、ごみステーションの管理、夏祭りの開催など、住民にとって身近なことを中心に活動しています。子どもやお年寄りが「このまちに住んでいてよかった」と思えるまちにしていきたいですね。町内会は何でも相談できる住民の心のよりどころでありたいと思っています。話を聞いて「まちをよくしたい」という熱意を強く感じ、町内会の活動が、地域にいかに貢献しているかがよくわかりました。住みよい地域にしていくためには町内会などの自治的な活動が不可欠です。少子高齢化やライフスタイルの変化により、地域の結びつきや人間関係が希薄になりつつある今、町内会の重要性があらためて見直されるときにきているのではないでしょうか。(木佐貫)心のよりどころに町内会を住民の(真砂本町加入世帯数770世帯)調べてきました?真砂本町社会福祉町内会+少子高齢化や核家族化が進む地域づくりのこれから・・・最近、価値観の多様化などもあり、町内会などの地域活動に参加しない人が増えているようです。地域の課題が、ますます複雑化、多様化する中、鹿児島市では、町内会をはじめ、地域の団体が幅広く連携する「地域コミュニティ協議会」の設立を進めているとのこと。この協議会は、町内会や事業所などいろいろな団体が一緒になって知恵を出し合い、みんなでまちづくりを進めていく仕組みです。「自分たちのまちは自分たちでつくる」という意識を持ち、町内会への加入はもちろん、地域コミュニティ活動に積極的に参加することが大切ではないでしょうか。地域活動に参加している方の声を聞きました生まれてからずっと真砂本町で過ごしている伊達真也さん。地域活動への意識の高い両親・地域の大人たちの後姿を見て育った伊達さんにとって町内会はとても身近な存在だったそうです。自分を育ててくれた地域に“恩返し”がしたいと、季節の行事や防犯・防災活動のサポートのほか、スポーツ少年団の指導員もされているとのこと。「自分が子どもの頃、大人たちが楽しいことを企画して育ててくれた。今度は自分が子どもたちへ」と熱意に満ちていました。ひろばほんの少ししかできないけれど…「地域活動は地域への“恩返し”」真砂本町にお住まいの伊達真也さんなぜ地域活動を?取材を終えて…“活気ある町内会”はゆっくり、そして大切に育まれた人との関係の上に成り立ち、さらに後世へ“繋ぐ”という姿勢があって初めて形成され、「ほんの少ししかできないけれど」という気持ちで始めることが大事なのだと感じました。(冨吉)