ブックタイトル2013かごしま市民のひろば5月号 鹿児島

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概要

2013かごしま市民のひろば8月号

9特集かごしま市民のひろば2013年(平成25年)8月555号特集8断水などで市民生活は大きな影響を受けた家屋に流出した土砂を懸命に除去する日々…浸水した地域は土砂とごみなどの山に浸水した天文館付近流失した武之橋土砂崩れに襲われた郡山・南方小学校上下稲荷川が氾濫し、浸水した清水町付近甲突川に架かっていた玉江橋。災害後の河川改修工事に伴い、祇園之洲公園に移設草牟田付近の国道3号国道3号玉江橋付近の歩道橋に堆積した土砂から、2mを超える高さまで浸水したと思われる吉野町竜ヶ水を襲った土石流上下手前に見える国道3号の道路が甲突川に削られ、崩れ落ちた(小山田町)土砂崩れに巻き込まれ、落ちそうなバスの下で自衛隊・警察・消防などにより捜索活動が行われた(吉野町花倉)【危機管理課216・1213】てみましょう。その後の災害対策などを紹の8・6豪雨災害から今年で介し20ま年す。。今私月たのち特は集〝で今は〟何、をこすのべ豪き雨か災、害一を緒振にり考返えり、がけ崩れが多発するとともに、多くの市民の尊い命や財産が失われた平成5年「100年に一度の大雨」と言われた記録的な集中豪雨により、河川の氾濫や“今”何をすべき?~備える・伝えるその後何をしたの?あの日何が起きたの?防災戦隊「キキレンジャー」1.「自助」~自分や家族単位でできること★身近にひそむ「災害」をイメージしよう★避難場所や避難経路を確認しよう★気象情報や避難に関する情報の入手方法を知ろう★非常持出品を準備しよう例えば…ラジオ・懐中電灯、予備の電池、飲料水、非常食、救急薬品・常備薬、貴重品、衣類など★家族との連絡方法を確認しよう?家族が離れ離れになったときの連絡方法を話し合っておこう?携帯電話が使えなくなったときに備えて、連絡先を書いたメモを携帯しよう2.「共助」~自分たちの地域は自分たちで守ろう★自主防災組織の活動に参加しよう住民同士が知り合い、防災に取り組むことで、災害時の救助や避難誘導、避難所運営などをスムーズに行うことができます。(活動例:防災に関する研修会、防災訓練、地域内の危険箇所の確認、防災資機材の整備、防災マップの作成、災害時要援護者の支援など)活用しよう!◇昨年3月に市内の全世帯に配布しています◇危機管理課216-1213や各支所の総務課・総務市民課の窓口でも配布しています災害は、いつ起こるか分かりませんあなたの備えは大丈夫!?「備えあれば憂いなし」いつ備えるか…“今”でしょ!いざというときにすぐに避難できるように、一つにまとめておこう!災害用伝言ダイヤル「171」利用ガイダンスにしたがって伝言の録音・再生ができます。録音171+「1」+「市外局番からの固定電話番号」再生171+「2」+「伝言を聞きたい固定電話番号」※災害時のみ開設されます「わが家の安心安全ガイドブック」後面は防災マップになっていて、災害危険区域や避難所が確認できるよ!備えよう!「自助」と「共助」の徹底が大切です!〇8・6豪雨災害で、稲荷川が氾濫したとの情報を聞き、すぐに浜町の職場から帰宅しました。そのとき、すでに2mくらいの高さまで浸水し、1階の畳が天井近くまで押し上がってきていましたね。〇当時清水町の防犯部長をしていた私は、地域に声掛けをして回りました。〇一番つらかったのは、翌朝まで家族全員の安否が確認できなかったこと。現在は、もしものときの連絡先を県内外の親戚宅3カ所に決めています。〇災害は忘れたころにやってきます。いざというときの心の備えはもちろん、開催します!8・6豪雨災害20周年「防災啓発研修会」◇内容防災専門家などによる平成5年の8・6豪雨災害に関する講演会◇日時9月3日(火)13時30分~16時10分◇場所かごしま県民交流センター◇申し込み不要【危機管理課216-1213】始まります!かみむらとし上村敏お郎さん(清水町)家族でできる「自助」と地域で取り組む「共助」を日頃から意識しておくことが大切だと思いますね。平成25年8月30日~「特別警報」運用開始◇特別警報って何?「東日本大震災」における津波や、昨年7月の「九州北部豪雨」のような、警報の発表基準を大きく超える現象が予想され、重大な災害が起こる恐れが著しく大きいときに気象庁が発表するものです◇特別警報が発表されたら?周囲の状況や市が発表する避難勧告などの情報に留意し、早めに安全な場所へ避難するなど、身を守るために最善の行動をとりましょう【鹿児島地方気象台250-9919】開催しました!鹿児島防災シンポジウム(6月7日)防災や気象の専門家、森市長らがパネリストとして、8・6豪雨災害の様子を映像を交えながら振り返り、水害に対する備えの重要性などを訴えました。会場となった市民文化ホールには約550人の市民らが集まった防災教育出前トーク(6月~7月)8・6豪雨災害時に被害を受けた地域の8小・中学校で児童や生徒向けの防災講座を実施しました。当時の映像を交えた防災講話や地元で被災した人たちによる体験談などを通して、災害に対する備えの大切さを学びました。あの日の教訓を生かし、きちんとした備えを!〇20年前の8月6日に午後から降り出した雨は、バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨でした。甲突川が氾濫し、国道3号は高さ2m以上もの濁流でしたね。〇当時から消防団員をしている私は、立ち往生したバスの乗客の避難誘導や人命救助に携わりました。中でも、鹿児島アリーナの地下に取り残された人が救助された瞬間は今でも鮮明に覚えています。〇災害後は川の改修工事が行われ、水の流れもとてもよくなりました。〇非常時には、正確な情報をもとに冷静な行動がとれるよう、常日頃からきちんと備えて欲しいですね。清水小学校での様子あらたけくにお荒武邦男さん(永吉一丁目)8・6豪雨災害で崩れたがけや河川を修復するとともに、今後の土砂災害や河川災害を防ぐため、国・県・市が一体となってさまざまな工事が行われました。ここでは主なものを紹介します。●公共下水道緊急整備事業甲突川や稲荷川などの流域において、県の河川改修と一体となって、水路の新設や断面拡大など42水路(総延長14km)の整備を行いました。西鹿児島駅(現:鹿児島中央駅)前水路の整備(平成10年)。断面は幅5.5m、高さ3.5mと、とても大きい●竜ヶ水地区の砂防事業竜ヶ水地区では約4キロの区間、22カ所で土石流が発生。国道10号やJR日豊本線では、たくさんの車や列車が動けなくなり、死者も出ました。そこで、砂防施設を設置するなど、土砂災害から人や家を守るためにさまざまな砂防事業が行われました。工事前●甲突川の河川改修工事前工事後工事後砂防施設崩れた護岸の整備を行うとともに、川幅の拡幅、川底の掘り下げなどを行い、水が流れる面積を大きくしました。伊敷・飯山橋付近平成5年8月6日、時間雨量100ミリに近い大雨が、鹿児島市北部(郡山地域)を中心に集中して降ったことで、土砂災害が多発し、甲突川や稲荷川が氾濫して市内の広い範囲が浸水しました。同日午後4時30分、当時の鹿児島市全域に避難勧告が発令され、58カ所の避難所に約4000人の市民が、郡山町や吉田町においても約1700人が避難しました。がけ崩れの件数は約700カ所、浸水家屋は1万棟を超え、死者・行方不明者は48人にのぼりました。また最大で約8万3000戸が断水被害区分死者被害量47人行方不明者1人重傷者8人軽傷者住家全壊住家半壊住家一部損壊住家床上浸水住家床下浸水44人284棟183棟541棟9,091棟1,999棟し、全域が復旧するまで約1週間を要しました。さらに2日間にわたり停電が発生し、一時約1万9000世帯が停電。避難所では食料や日用品が不足するなど、市民生活に大きな影響を及ぼしました。最大約500人が避難生活を送った長田中学校体育館