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概要

2018鹿児島県臨床外科30巻

  症  例?11?鹿児島県臨外会誌 30,11?13.2018リンパ節転移を伴った早期粘膜内(m)胆嚢癌の1例上部消化管内視鏡,十二指腸側視鏡,下部消化管内視鏡,消化管内視鏡ではいずれも有意な所見はなかった.術前診断として,胆嚢腫瘍(早期胆嚢癌),腹腔動脈/総肝動脈/門脈をまきこんだ上腹部リンパ節腫大によはじめに 早期粘膜内(m)胆嚢癌でのリンパ節転移は非常に稀なものと考えられ,文献的考察も含めて報告する.症 例患 者:77歳,男性主 訴:上腹部の腫瘤既往歴:53歳 大動脈弁置換手術    63歳 鼠経ヘルニア手術 現病歴:平成29年5月頃より,食欲不振があって近医受診.7月近医にて肝機能異常を指摘される.9月前医を受診し上腹部の腫瘤を指摘され,CT 検査で上腹部に腫大リンパ節があり,当科に紹介となった.入院時血液生化学検査:CEA とIL-2R の上昇が認められた.腹部造影CT 検査(Fig.1):N7 ?11p ?8p ?12p の腫大リンパ節が癒合している,腹腔動脈/総肝動脈/門脈をまきこんでいる,径7.0×3.0cm であった.腹部造影CT 検査:胆嚢底部に10mm 大の隆起性病変,腹腔側,内部不均一で造影効果あり(Fig.2).腹部造影MRI 検査: リンパ節;T1W1で等信号,T2W1で等?高信号,拡散制限(ADC=0.93),造影増強効果あり(Fig.3).胆嚢;高度な拡散制限(ADC=0.83),造影増強効果ありPET 検査:リンパ節;高度の集積,SUVmax=18.50 胆嚢底部; 軽度の集積,SUVmax=5.19(Fig.4).県民健康プラザ鹿屋医療センター 外科前 田 真 一  原 口 優 清  塗 木 健 介濱 田 由 紀  南 曲 康 多         Fig.1 造影CTFig.2 造影CTFig.3 影MRIFig.4 PET検査Fig.1 造影CTFig.2 造影CTFig.3 造影MRIFig.4 PET 検査