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概要

2015鹿児島県臨床外科27巻

-46-Ⅴ肝・その他〔鹿臨外会誌27巻〕3.18ABCD図3:鮒田式胃壁固定具により全層縫合され皮膚上に出た2本の縫合糸の1本を持針器で把持し、把持した糸の針孔から皮下に縫合糸を誘導し、他方の糸の針孔から皮膚上に引き出す。縫合糸が同じ針孔から皮膚上に出ているので結紮すると結紮を皮下で行うことができる。図1-A:穿刺時の鮒田式胃壁固定具の先端図1-B:糸把持用ループを展開した図1-C:縫合糸を糸把持用ループ内に通した図1-D:糸把持用ループを収納して縫合糸を把持した図4:タッカーと2-0ナイロンで縫合固定後。メッシュ辺縁を固定した外側とヘルニア門に沿って固定した内側を2重にダブルクラウン法で固定した。図2:腹腔鏡下に鮒田式胃壁固定具を腹壁およびメッシュを貫いて腹腔内に穿刺して糸把持用ループを形成した。タッカーの間を、非吸収性の2-0ナイロンでの全層縫合固定を鮒田式胃壁固定具で行った。鮒田式胃壁固定具は平行する2本の穿刺針に片方の針に糸把持用ループが収納された状態で穿刺する(図1-A)。穿刺後に糸把持用ループを形成し(図1-B)、縫合糸を糸把持用ループ内に送り込み(図1-C)、他方の穿刺針の先端で縫合糸を把持する(図1- D)。腹腔鏡で観察下に、鮒田式胃壁固定具の穿刺針で腹壁およびメッシュを貫き、糸把持用ループを形成し、2-0ナイロンを他方の穿刺針に挿入し送り込み、糸把持用ループを通過させる。糸把持用ループを穿刺針内に収納し、2-0ナイロンを穿刺針先端で把持する(図2)。胃壁固定具を体外へ抜去すると皮膚からメッシュまでの全層縫合がなされる。皮-46-