ブックタイトル2015鹿児島県臨床外科27巻
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2015鹿児島県臨床外科27巻
↑↑-32-Ⅲ下部消化管〔鹿臨外会誌27巻〕3.18症例2患者:78才男性主訴:便秘と左季肋部腫瘤既往歴:慢性心房細動、前立腺肥大現病歴:便秘と左季肋部に腫瘤触知し紹介受診身体所見:左上腹部に腫瘤を触知血液検査所見:赤血球389万、Hb11.5g/dlHt36.1%CEA:30ng/ml CA19-9:3 4 .9 U / m l腹部エコー:左上腹部に7x5cmの腫瘍性病変あり胃壁への浸潤を疑うも脾臓への浸潤は認めない(Fig5)。腹部CT:横行結腸脾曲部よりに70x75mmの腫瘤性肥厚あり、胃壁との境界不明瞭で浸潤疑いあり。遠隔転移なし。血管構築画像で中結腸動脈左枝と左結腸動脈が主血管と同定された(Fig7)。大腸内視鏡検査:全周性腫瘍性病変を認め鏡体通過不能(Fig8)。上部内視鏡検査:体中部大弯の圧排所見あるも粘膜面に異常なし手術術式:臍部にopen法にて12mmポート挿入。左右側腹部臍高および左右肋骨弓下部に5mmポート挿入し5ポートにて行った。腹腔内を観察すると腫瘍は胃壁に浸潤と小腸の癒着を認めた。腹腔鏡下にLCSにて大網を切開しエンシールにて胃大網動静脈を処理、LCSにて胃壁を全層にて合併切除した。胃壁欠損部はVロック30にて2層にて連続縫Fig5腹部エコー7x5cmの腫瘍性病変は胃壁への浸潤が疑われた。脾臓への浸潤は認めない。Fig6腹部CT。横行結腸の腫瘍は胃壁への浸潤を認める。-32-