ブックタイトル2015鹿児島県臨床外科27巻
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2015鹿児島県臨床外科27巻
-28-Ⅲ下部消化管〔鹿臨外会誌27巻〕3.18精神疾患を有する患者に生じた腹腔内遊離ガスを伴う腸管嚢腫様気腫症の1例.日本腹部救急医学会雑誌30(3):469-472,2010経過観察にて軽快・治癒した特発性気腹症の一例鹿児島厚生連病院戸田洋子、安藤慶、吉満工平、篠原宏樹、瀬戸山徹郎、青木大、有留邦明、前之原茂穂腹腔内遊離ガスは消化管穿孔に伴ってみられる特異度の高い所見で、緊急開腹術適応の根拠になりうる。今回我々は腹腔内遊離ガス像を呈したが無症状で経過し、遊離ガスも自然に消失した特発性気腹症と言われる症例を経験したので報告する。【症例】81歳男性。既往歴:胃癌(79歳内視鏡治療)、鼡径ヘルニア手術、脳梗塞現病歴:H26年10月中旬より食欲低下、頻回の下痢認め、10月下旬排便が10回以上となったため当院受診。採血で白血球数11710、CRP 0.52と炎症反応軽度高値認めたが、バイタルサイン、理学所見に異常を認めなかった。同日施行のCTにて肝前面に多量の遊離ガスを認め(図1)、消化管穿孔疑いとして緊急入院となった。-28-図1