ブックタイトル2015鹿児島県臨床外科27巻
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2015鹿児島県臨床外科27巻
〔鹿臨外会誌27巻〕3.18Ⅱ上部消化管-19-plainportalarterylateなかった。褥瘡処置のため入院続行必要あり、一時退院、PET施行もできなかった。術前診断下行結腸endocrine cell carcinomaT3(SS)N0M0 stageIIBの術前診断にて下行結腸切除およびD3郭清施行した。【摘出標本所見】切除標本の肉眼所見では下行結腸内腔側に2型の腫瘍(5×4.5cm)認め、壁外に大きな腫瘍(6×7×6cm)形成みとめた(図7)。ダイナミックCT図5造影CT【来院時血液検査所見】特記すべき異常dataみとめず、機能性内分泌腫瘍は否定的であった。【造影CT】下行結腸に不正な壁飛行伴う隆起性病変あり。明らかなリンパ節転移や遠隔転移認めなかった(図5)。【下部消化管内視鏡所見】下行結腸SD junctionに2型腫瘍あり。生検にてendocrine cellcarcinomaの診断となった(図6)。図7摘出標本写真【病理組織学的所見】HE染色にて組織学的に核が濃染された中型の異型細胞が充実性蜂巣やストランド状に増殖あり近傍のポリープから通常の高分化型腺癌みとめたが連続性は認めなかった。腫瘍は漿膜面へ露出みとめた(図8)。HEーx1ルーペ像HEーx40図8HE染色図6下部消化管内視鏡写真【手術】肝転移チェックのため造影MRI撮像望ましかったが閉所恐怖所のため施行でき免疫染色にてはサイトケラチンマーカーAE1AE3、上皮マーカーEMA陽性となった。また神経内分泌細胞マーカーCD56、Synaptophysin陽性であった。Ki67多く強く染色され細胞増殖能強いendocrine cellcarcinomaの診断となった(図9)。-19-