ブックタイトル2015鹿児島県臨床外科27巻
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2015鹿児島県臨床外科27巻
〔鹿臨外会誌27巻〕3.18Ⅱ上部消化管-11-図5切除標本肉眼像30002832.5図3腫瘍マーカーの変化2500200015001000926.3CEACA19‐95000230.9105.868.6610.33.8 31.7 3.1 31.11 2.9 28.88 2.8 302.3 25.9 4.7 19.43.6 18.7図3腫瘍マーカーの変化体下部前壁及び小彎から幽門部にかけて多発する不整形の病変を認めた.図5切除標本肉眼像図4 FDG‐PET原発巣のみ異常集積あり図4FDG-PETも肝転移の残存を示唆する異常集積は認められなかった。しかし、GFでは原発巣の残存を認め、FDG-PETでも異常集積を認めた(図4)。GF下生検でも原発巣のviabilityを認めたため、原発巣切除の方針となり、腹腔鏡下幽門側胃切除+D2郭清を行った。この際、肝転移瘢痕の一部の切除生検も併施した。切除標本肉眼所見:切除胃の体下部前壁及び小彎から幽門部にかけて多発する不整形の病変を認めた(図5)。肝生検標本には漿膜面に白色調の瘢痕様の所見を認め、割面においても同様であった。図6切除標本病理組織学的所見病理組織学的検査所見:切除胃では粘膜内を中心に主に高分化腺癌の増殖を認め(図6a)、一部に粘膜下層への浸潤と血管侵襲及びリンパ管侵襲を認めた。また、粘膜下層から漿膜下層にかけて線維化がみられ、化学療法により腫瘍が縮小したものと思われ、化学療法前の深達度はSS(pT3)と推定された。リンパ節には転移はみられなかったが、#3リンパ節のうち2個に線維化巣を認め、化学療法によりリンパ節転移が消失したものと考えられた。肝生検組織においては泡沫状の組織球の集-11-