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概要

2015鹿児島県臨床外科27巻

-8-Ⅰ頸部・心血管〔鹿臨外会誌27巻〕3.18カテゴリーⅡbに該当するため、早急な外科的血行再建術の適応だが、血栓塞栓が広範囲に及んでいたため、再血栓除去術のみでは救肢は不可能と考えられ、足部バイパス術を施行して救肢し得た。急性動脈血栓症では、本症例のように、血栓塞栓除去術のみでは対応できない場合も多く、足部バイパス術の必要性や重要性を再認識した。急性動脈閉塞症の診療において、外科的血行再建方法として、バイパス術による血行再建術の可能性を考え、バイパス術が可能な高次病院へ積極的に救急搬送することが、救肢に繋がっていくと考えられる。文献1)中澤達ほか17名:四肢の急性血栓塞栓症に対する治療, THE JOUNAL ofJAPANESE COLLEGE of ANGIOLGYVol.43 No.6:219-223-8-